街コンとは・・・
街コンは、街ぐるみで行われる大型の合コンイベントである。一般的な合コンと異なり、参加者は少ない場合でも数十名以上、規模の大きいものでは3000名弱にもなる。同性2名以上で1組となり、開催地区の定められた複数の飲食店を廻る。
・・・中略・・・
発祥は2004年に開催された栃木県宇都宮市の「宮コン」であり、その後、全国の都市に広がりを見せている。・・・
引用:ウィキペディア
上記のように、2004年、栃木県の宇都宮市で発祥し、その後メディア等でも大きく取り上げられ、瞬く間に全国的に広がりを見せていった「街コン」。
「街コン」に対して、合コンの延長のようなイメージを持たれている方も多いことかと思いますが、現在、「結婚相談所」、「婚活サイト・マッチングアプリ」、「婚活パーティー」、「親族や知人の紹介によるお見合い」、と並び、婚活の1つの手法として、確立されています。
そんな「街コン」ですが、実際にこれを利用して婚活した場合、メリットはあるのか、どのような特徴があるのか、気になるところではないでしょうか?
本記事では、街コンを利用して婚活する場合の、メリットとデメリットについて、詳しく解説しています。
これから婚活を始めようとしている方や、街コンを使っての婚活に興味を持たれている方は、ぜひ最後までお読みになり、参考にしていただければと思います。
なお、その他の婚活手法で婚活した場合のメリットとデメリットが知りたい方は、それぞれ以下の記事に目を通していただければと思います。
-
【仲介型結婚相談所】メリットとデメリットは?理由も詳しく解説!
続きを見る
-
【データマッチング型結婚相談所】メリットとデメリットについて解説!
続きを見る
-
婚活サイト・マッチングアプリで婚活!メリットとデメリットは?
続きを見る
-
婚活パーティーで婚活ってどうなの?メリットとデメリットを解説!
続きを見る
-
親族や知人の紹介によるお見合いで結婚!メリットとデメリットは?
続きを見る
【この記事でわかること】
街コンで婚活するメリット!
ではまず、街コンで婚活する場合のメリットについて解説していきます。
メリットは全部で3つ、以下の通りとなっています。
街コンで婚活するメリット
- たくさんの異性と知り合うことができる。
- 気軽に参加できる。
- 食事とお酒を楽しむことができる。
たくさんの異性と知り合うことができる。
まず、街コンの特徴とも言える、最大のメリットはこれです。
冒頭にもあるように、少なくても数十人、大きな規模になると100人を優に超えるといったように、大人数で開催されるため、たくさんの異性と知り合うことができます。
また、お互いがよければ、連絡先を自由に交換できるのも大きな特徴の1つ。
例えば、婚活パーティーではカップル成立にならないと、連絡先の交換は基本できませんが、街コンでは仲良くなりさえすれば、何人でも交換できるところが強みです。
お酒を飲みながら、軽いノリで楽しく会話ができることも、仲良くなりやすくなる1つの要因にもなっていますので、この街コンという場で、異性の知り合いを増やすことは、そうそう難しいことではありません。
気軽に参加できる。
これも街コンの大きな特徴とも言えるメリットです。
年齢確認のために免許証等の身分証の提示は必要になりますが、必要なものはほぼそれだけ。
20歳以上で、事前にネット等で予約して参加費さえ払えば、基本参加は誰でも可能です。
面倒な手続きもいっさいいりません。
ただ、街コンの種類によっては、2人組でないと申し込めない、といったような条件もあったりするので、申し込むときに確認が必要です。
ちなみに、昔から一般的に言われている街コンは、冒頭にもあるように、2人組での参加が必須でしたが、最近では1人で参加できる街コンも普通にあります。
また、街コンの形式も、昔から一般的に言われてきた、飲食店を廻る食べ歩きの合コンイベントというような要素から変化しつつあり、最近では、大きく分けると、運営側から時間で席に割り振られる着席形式と、半立食状態のフリー形式、の2つが主流となってきています。
人数、形式ともに、どちらもそれぞれにメリットデメリットがあるので、自分に合った人数、形式の街コンを選びましょう。
食事とお酒を楽しむことができる。
街コンは、元々、飲食店オーナーが共同して企画した100人規模の食べ歩き合コンが始まりと言われています。
飲食店の活性化が目的というグルメ的な要素と、合コンという出会いの要素がマッチして、全国的に広がっていったわけですが、そのグルメ的な要素は、街コンの中に、今でも健在です。
ほぼ同じくらいの料金でやっている婚活パーティーは、結婚に対して真剣な参加者はたくさんいますが、料理はほとんど期待できません。
一方、街コンでは、結婚に対して真剣な参加者はほとんどいませんが、料理は美味しく食べられます。
婚活という目的から、ちょっとそれている気もしますが、これが街コンの強みです。
近年は、街コンがビジネスに利用される動きが激しくなり、街コン本来の飲食店の活性化と出会いの場をセッティングするという目的から逸脱し、婚活パーティー化しつつありますが、料理が美味しくなかったら、それははっきり言って街コンとは言えません。
美味しい料理とお酒が付いてこその街コンなのです。
街コンで婚活するデメリット!
続いて、街コンで婚活する場合のデメリットについて解説していきます。
デメリットは全部で4つ、以下の通りとなっています。
街コンで婚活するデメリット
- 安全・安心面に不安がある。
- 結婚を真剣に考えている参加者が少なく、参加者同士の温度差も激しい。
- 参加者全員と話すことが難しい。
- 人見知りな性格だと厳しい。
安全・安心面に不安がある。
街コンは、気軽に申し込んで参加ができてしまうがゆえに、他の婚活に比べて、トラブルも起こりやすいです。
例えば、既婚者や彼氏彼女持ち、マルチ商法や宗教へ勧誘する人等も、普通に参加していたりします。
仲良くなって連絡先を交換して、後日会ってみたら、ひたすらマルチ商法の勧誘の話を聞かされた、といったようなことも・・・。
参加の敷居が低く、運営側からの管理もいき届きにくいシステムであるため、このようなトラブルが起きてしまうのもやむを得ない現状です。
結婚を真剣に考えている参加者が少なく、参加者同士の温度差も激しい。
これについても、気軽に参加できてしまうことによる弊害、と言えるでしょう。
まず、街コンに参加するための目的がバラバラ。
婚活の1つの手法として、結婚相手を探すために参加する目的もある街コンですが、最初から異性と出会うことを目的としていない参加者も普通に混じっています。
例えば、女性は参加費が男性よりもかなり安いことから、美味しい料理が安い料金で食べられるから参加した、といったような理由であったり、ただ単に楽しい時間を過ごすために参加した、といったような理由であったり、と異性と出会うため以外の参加目的も様々。
真剣に結婚を考えているような参加者が少ないため、結婚に繋がるような出会いは、ほとんど期待できません。
また、連絡先の交換は自由なので、多少仲良くなれれば、たくさんの人と交換できたりもしますが、それは参加者みんな同じこと。
社交辞令的に交換しているだけで、その後LINE等のやりとりをしても、長く続くことはない、といったようなケースがほとんどです。
参加者全員と話すことが難しい。
街コンは、参加者が非常に多いため、ある程度参加者が顔を合わせられるように、例えば着席形式であれば、決められた時間にテーブル移動とかが運営側から強制的に行われたりします。
参加者が多ければ、そのサイクルは短く、たとえ気になる人がいたとしても、じっくり話すチャンスはほとんどない、と言えます。
半立食のフリー形式であれば、自由に動くことができるため、チャンスはあるようにも感じますが、参加者全員がごった返しているので、話すタイミングも難しいと言えます。
人見知りな性格だと厳しい。
お酒を飲みながら会話をすることになるので、着席形式であれば、活動の仕方は、合コンとあまり変わりません。
積極的に話をしていく人が話題をほとんど持っていくので、人見知りな性格だと、ほとんど目立たなくなってしまいます。
フリー形式でも似たような感じであり、参加者が多く、競争率も高いので、自らどんどん行動してアピールしていけないと、結局何も得られません。
結婚相手を探す目的で参加しているのに、気が付いたらただ目の前の料理を食べてるだけで終わっていた、これでは参加した意味が全くありません。
特に男性であれば、参加費が高いわけですし、同じ料金を払って、もっといいものを自分で食べに行った方がマシです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、街コンで婚活した場合のメリットとデメリットについて紹介してきましたが、メリットが全くないわけでもない、ということがわかっていただけたことかと思います。
しかしながら、婚活の手法として使えるかどうかという視点で考えた場合、残念な結論に達します。
この結論について、以下でまとめていますので、考察していきます。
街コンは婚活には向いていない婚活手法。
まずはメリットについて。
街コンのメリットとして、たくさんの異性と知り合うことができる、気軽に参加できる、食事とお酒を楽しむことができる、以上の3つがありますが、はっきり言って、婚活の結果に結び付くものかどうかということになると、どれも微妙です。
婚活に向かない理由(メリット)
・たくさんの異性と知り合いになったりすることは可能でも、そのほとんどはただの知り合い止まり。LINEのやりとりをしても、社交辞令的に交換した相手では、長く続かないことがほとんど。
・気軽に参加できることも良いことであるが、真剣に結婚を考えている人は、参加者の中にはほとんどいない。
・料理が美味しく楽しめても、結婚相手を探すこととは何ら関係がない。
そして、デメリットについて。
婚活に向かない理由(デメリット)
・気軽に参加できてしまうことによる弊害として、安全・安心面での不安が大きく、トラブルが起きやすいということ。
・参加者は、彼氏彼女を探すための「恋活」が目的であったり、ただ雰囲気を楽しみたくて参加している人や、安く料理が食べたいから参加している人等、参加する目的もバラバラ。
・真剣に結婚相手を探すために参加している人はほとんどいない。
・参加者が非常に多いことから、気になった相手ともなかなか話すことができず、自らどんどん行動していかないと、何も得ることができない。
以上のような理由から、街コンは、結婚相手を探すという目的の、一般的に言う「婚活」には向いていません。
婚活目的で参加しても、ほぼ結果は出ないと言っていいでしょう。
結婚に直結するような、直接的なメリットはほぼ皆無です。
婚活としての利用価値は?
街コンに参加している人の中には、結婚を真剣に考えていて、結婚相手を探すために参加している人も全くのゼロではないので、運さえ良ければ、出会うことも可能です。
また、結婚を真剣に考えていなかったとしても、ある程度仲良くさえなれていれば、長い目で見て交際、結婚まで発展させていくことも不可能ではありません。
ただ、やはり婚活は、期限をある程度決めて、短期間で結果を出してこそが婚活であり、婚活をする人は誰もが長い年月をかけたくないもの。
可能性の低い相手に長い年月をかけるよりは、可能性の高い新たな相手をどんどん見つけていった方が、明らかに効率は良いと言えます。
それでもあえて、街コンを婚活として利用する価値を見い出すのであれば、まだ結婚を真剣に考えていなくて、婚活を恋愛の延長のように考えている方や、軽いノリで楽しみながら活動したい、別に良い人に出会えなくてもその場が楽しければそれでいい、といったような人には、一応おすすめの婚活手法、ということになります。
また、結婚相談所や婚活サイト・マッチングアプリ等、現在別の婚活手法で思うような結果が出ていない人が、パーっと気分転換や気晴らしに参加する、といったような利用の仕方もありですね。